シンガポール政府は、日本国内で野菜や原乳などから国の基準値を超える放射性物質が検出されこと、また台湾で日本産のそら豆から微量の放射性物質が検出されたことを受け、日本からの輸入食品の監視をより強化する為、22日より放射能検査の対象品目を拡大した。
新たに検査対象となるのは、ヨーグルト、生クリーム、牛乳などの酪農製品と粉ミルク。シンガポール農産食品・家畜管理庁(AVA)は食品輸入業者に対し、該当食品のサンプル提出を通達した。すでにシンガポールは原発事故後の対策として、11日以降に日本から輸出された肉、野菜、果物、魚介類に対し、放射能検査を実施している。
22日まで120品目を超える食品の検査が行われたが、現時点で基準値を超える食品は見つかっていない。AVAは「全輸入食品における日本からの割合は、魚介類で2%以下、その他の食品で0.5%以下であり市民の生活に大きな影響は無い」とコメントしている。(在シンガポール 田嶋麻里江)