赤ちゃんと母親を優先的に疎開させる官民協働の「赤ちゃん一時避難プロジェクト・湯沢」が始動した。現在、第一便のバスを、被災地の宮城県南三陸町から疎開先の新潟県湯沢町に向けて1日でも早く出発させようと、疎開を希望する母子100組と移動費に対する寄付を募集中だ。
同プロジェクトを発案したのは、NPO法人「全国商店街まちづくり実行委員会」と「日本ファーストエイドソサェティ(JFAS)」。早稲田(東京都新宿区)の商店街で活動する前者は、東日本大震災で甚大な被害を受けた南三陸町と親交が深い。今回は、南三陸町の乳幼児と兄弟姉妹(いずれも未就学児まで)と、その母親を緊急性の高い被災者として湯沢町に移す。
母子は湯沢町の宿泊施設に食事付きで4月末まで無料で滞在できる。友人同士の2組同室も可能だ。日本ファーストエイドソサェティが手配した専任の小児科医と数名の保健師が近隣に常駐し、疎開中の母子のケアにあたる。(オルタナ編集部=瀬戸内千代)2011年3月24日