東京で避難所生活をする人たちに美味しい料理を食べてもらおうと、銀座の和食レストラン六雁などは31日に東京武道館で炊き出しをする。被災者に料理を提供したいと手を上げるレストランは他にもあり、プロの料理人による支援の輪が広がりそうだ。
炊き出しは六雁、六本木にあるYAKITORI燃が共同で行い、ルネッサンス築地野菜・くだもの推進委員会が食材を提供する。
東京武道館には、東北地方から避難してきた300人を越える被災者が身を寄せている。六雁料理長の秋山能久さんなどが現地を訪れ、深川飯、野菜、デザート、かれー麺など350食の夕食を提供する。
六雁マネージャーの榎園豊治さんは「被災者して大変な方に、暖かいご飯を食べてもらいたい。被災地へ炊き出しに行くことも計画しており、こうした取り組みは継続して行いたい」と話している。
また、有機農法の野菜などを生産する英・デイルズフォード・オーガニックの日本法人、デイルズフォード・オーガニック・ジャパンのシェフ掛川哲司さんらレストランの料理人が、被災者への料理提供に名乗りを上げている。
OGINO、 彩、AB ASQU DECOなどのレストランが参加を表明しており、炊き出し先などを探しているという。取りまとめ役の福田恵美さん(デイルズフォード・オーガニック・ジャパン) は、「受け入れ先や支援者を募集している。シェフへの声掛けも継続して行って行きたい」と話している。(形山昌由)