民間調査会社が東日本大震災から1カ月後に首都圏住民を対象に実施したアンケート調査で、便利な現代的生活を求める意識が後退し、伝統的な暮らしを重視する傾向が過半数を占めたことが25日に明らかとなった。
調査はクロス・マーケティングとリサーチ・アンド・ディベロプメントの2社が共同で実施。首都圏40キロメートル圏内に住む住民を対象にインターネットを使ってアンケートを行い、3088人から回答を得た。それによると、日常生活で重視する価値観について震災前後で比較したところ、日本の伝統的な暮らしを重視する意識が45%から57%に増加して過半数を占める一方、便利な現代的生活を求める意識が55.3%から42.9%に後退した。
また他の項目でも、物質的な豊かさを求める意識は軒並み減少し、心の豊かさや人間関係を重視する回答が増えていることがわかった。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年4月25日