東北に新産業や新文化をつくろうと、産業界に異分野連携が広まっている。
新産業文化創出研究所(東京・千代田、廣常啓一代表取締役所長)は、復興支援のためのアイデアを産官学にわたって公募する「復興支援異分野連携プロジェクト会議」を開催中だ。
同会議では、復興カジノ、健康医療産業都市、次世代防災住宅、コンパクト・スマートシティなど多種多様なテーマを掲げる。1社では具体的な支援が困難でも、この会議に参加し研究会やワークショップを重ねることで、被災地の新たな産業や雇用の創造に貢献するプラットフォームとなることを見込む。
東京では4月25日に始まり、会議を重ねる中で、具体的な産業化へ向けたICTイノベーション、食の復興支援、街づくりなどの部会が立ち上がった。参加企業は、広告代理店、エネルギー会社、各種メーカーや IT産業など多岐にわたる。
5月25日には大阪でも開催され、企業の輪が広がる見通し。多様な知恵のコラボによる東北の新産業が待たれる。(有岡三恵)
HP: http://www.icic.jp/project-1.html