東京電力は6日、7月1日までの4週間分の電力の需給見通しを発表した。それによると、各週とも想定最大電力を上回る供給力を確保できる見通しという。そのため、この期間の管内での計画停電の実施を「原則実施しない」と発表した。
例年6月から電力の需要は急増する。6月25日から7月1日までは供給力が4960万kw(キロワット)、需要予測が4370万kwとなっている。
ただし火力発電施設の連続稼働、猛暑による需要不足の可能性は依然残っており、引き続き節電を呼び掛けるという。東電は休止していた横須賀発電所の火力設備再開など、7月末の供給力を5520万kwへ増強する作業を急ピッチで進めているが、これ以上の引き上げは困難。
一方で、最大電力需要は例年7~8月で6000万kw弱であり、節電効果は現時点で不透明だ。電力需給の綱渡り状況は続く。(オルタナ編集部=石井孝明)6月8日
東京電力プレスリリース
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