東日本大震災から今日で3カ月。不自由な避難所生活が続くなか、復興計画の道のりは、なかなか見えてこない。そこで、被災者の疲れた心を癒すため、福島市の「匠カフェ」では、店内で来店者にワークショップの場を設ける、新たな試みをスタートさせる。
第一段として、6月25日には東京からアートセラピストを招き、来店者とともに黒板にイラストや文字を描くチョークアート制作のイベントを開催。創作活動で自分を表現することが、被災者の癒しにつながればと、注文をした来店者には無料で、先着順にだれでも体験ができる。
「匠カフェ」は、「10大雇用」を掲げ、就労困難者の雇用を積極的に行うアイエスエフネットの特例子会社で、2011年2月に店舗をオープンしたが、震災の影響で5月末まで営業を停止していた。震災から3カ月目にあたる6月11日から、福島県内の企業と協力し「Fcafe(復興カフェ)Movement」と題した地域活性化プロジェクトを開始した。
今後はセラピストだけでなく、様々なジャンルのゲストを継続的に店舗へ招き、地元住民にコミュニケーションの場を提供していく予定だ。(オルタナ編集部=森脇祐貴)