俳優の菅原文太さんと西田敏行さんは14日、都内で開かれた「岩手、宮城、福島の被災者のための『ふるさと支援』発表記者会見」に出席し、共に原発に対して反対という意思を示した。菅原さんは、すでに脱原発宣言をしているドイツ、イタリアと共に「三国同盟」を結成し、脱原発の流れを作ればというアイデアも披露した。
俳優の菅原文太さんは宮城県仙台市出身で、西田敏行さんは福島県郡山市の出身だ。ともに東北出身の2人は、震災後に被災地の避難所を訪問したり、避難所での炊き出しを行なったりと、被災者支援のための活動をそれぞれ行なってきた。また、西田さんは原発事故後の福島県産の野菜などに対する風評被害に対しても、自ら郡山市のスーパーで野菜を食べ、積極的に安全性をアピール。そのときには、「福島を汚したのは誰だ。本当に腹が立つ」と怒りを露わにしていた。
芸能界からは、すでに俳優の山本太郎さんが、原発の危険性を訴えデモに参加するなど、精力的な活動を続け、注目を集めている。今回、菅原文太さんと西田敏行さんという、芸能界の大物2人が脱原発の意思表明を出したことが、今後、脱原発の動きにどのような影響を与えるか、注目される。(オルタナ編集部=森脇祐貴)