首長政党「大阪維新の会」代表の橋下徹・大阪府知事は21日、今秋に予定の大阪市長選の公約の一つに「脱原発」を掲げることをツイッター上で表明した。「維新の会」は大阪の行政再編を掲げ、市長選に候補を擁立する意向だ。
具体策として関西電力の9%の筆頭株主である大阪市長に同会の候補者が選ばれた場合に、同社株主総会で原子力発電所の新規建設を中止する「脱原発」を提案するという。
橋下知事はツイッターで、「同調する株主を募ってプロキシーファイト(株主提案実現のための委任状争奪戦)をしかけます」と表明した。また橋下知事は、同日府庁で関電の八木誠社長と会談し、関電側が電力需給の状況を常時公表し、自治体も消費者に節電を呼びかけることで合意した。
ただし橋下知事は関電の「15%節電要請」について「根拠の説明は不十分」と指摘。さらに原発への依存を減らすことを求めたが、関電側は返答をしなかった。(オルタナ編集部=石井孝明)