目を閉じて耳で感じる鎌倉音さんぽ

惹かれた音を自由に絵で表す

19日、鎌倉でサウンドスケープのワークショップ「鎌倉音さんぽ」に参加した。サウンドスケープとは「音風景」と訳され、音の環境を自然科学、社会科学、人文科学のあらゆる側面にわたって総合的に見据える概念を指す。ワークショップには20代を中心に20人ほどが参加し、「音」を通じて鎌倉の新たな魅力に触れた。

このイベントを主催したのは、脱石油型社会へ移行していくための市民活動を行う「トランジションタウン鎌倉」。音さんぽのナビゲーターを務めたのは、岩田茉莉江さん(28)。大学時代から音風景の研究をしている。

当日は、鎌倉-材木座-住吉神社をまわり、雨上がりの朝の音を感じた。住吉神社では目を閉じて周囲の音に耳を澄ませ、その音を絵に書くワークをした。普段の生活ではなかなか気づかない、雨のしずくが落ちる音や虫の声、波の音などに耳を澄ませ、聞こえた音を自由に模様などで絵に表す。その後、民族楽器などを使って描いた音を自由に表現した。

参加者からは「ふだん気づかない音がたくさんあり、感覚がひらけたと思う」と言った声が聞かれた。今後も週末を中心に音のワークショップを行っていく予定だという。(オルタナS 猪鹿倉陽子)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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