トヨタ自動車が宮城県内に小型車用エンジンの新工場を建設することが、このほど明らかとなった。同社では若手技術者を養成する企業内学校も東北に新設する計画で、東北を国内での生産拠点の一つと位置付ける考えだ。
エンジン新工場は部品生産子会社のトヨタ自動車東北(宮城県大和町)に併設する。トヨタが東北にエンジン工場を構えるのは初めて。計画自体は2008年4月に決定していたが、同年秋のリーマンショックにより凍結していた。
トヨタは同社の生産関連子会社3社を12年夏に統合する計画で、生産拠点化に不可欠な技術者を企業内学校で養成する方針。東日本大震災の被災地では地元での就職を希望する志向が強く、今回の決定は復興を雇用面から支える側面もある。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年7月19日