もりおかエコライフ推進イベント実行委員会(事務局:盛岡市環境部資源循環推進課)は、7月31日に「もりおかエコライフ2011」を開催する。
岩手県の沿岸地域に送迎バスを出し、観覧ツアーとして被災地の小中学生、高校生、保護者らを無料で招待する。復興を担う若者たちにライフスタイルの変革を提案すると同時に、市内で買い物や食事を楽しんでもらうのが狙い。まだバスの席には余裕がある。
同委員会は2009年、衣類の再利用を推進するため古着のファッションショー「もりおかフルコレ」を実施。2010年には、エコな食材や調理法を紹介する催し「もりおかエコレシピ」も実施した。2011年は、これまでの「衣」「食」に加えて「住」を企画していた矢先、大震災に見舞われた。
そこで今回は復興支援と環境をテーマにした。「もりおかエコライフ2011~ライフスタイルを変えるとき~震災、そして今できること」と題して、恒例のフルコレとエコレシピの他、「住」の試みとして、被災地に集会所を寄付するプロジェクトを始動する。
集会所の建設予定地は、津波被害の大きかった大槌町の仮設住宅の近く。東海大学の協力を得て、太陽光パネルや蓄電池、水を使わないバイオトイレを搭載した自立型の施設にする予定だ。実現に向けて、イベント会場で協賛や寄付を募る。その後も全国から協賛・協力企業を募集する。
イベントに出展するのは、太陽光発電やエコカーなど環境に力を入れる約30の地元企業や団体だ。「被災地に元気を届けたい、環境を強く意識した街として復興してほしい」という同委員会の願いが込められたイベントである。
バスは31日の朝から田野畑村、宮古市、山田町、大槌町など沿岸部を巡り、昼前には盛岡に到着する見込み。参加者は帰りのバスが出る夕方まで、市街地で買い物や食事やイベント観覧を自由に楽しめる。昼食の無料サービス券など、協賛店の優待券も付く。
25日現在の申込者は約30人。被災地で夏休みを過ごす子どもたちを主な対象として、さらに参加を呼び掛けている。(オルタナ編集部=瀬戸内千代)2011年7月25日