世界的ブランドコンサルティング会社のインターブランド(米国、IB社)は、環境に配慮したブランドを評価する「ベスト・グローバル・グリーン・ブランド2011」を7月26日に発表した。トップはトヨタ、7位にホンダ、10位にパナソニックがランクイン。トップ50には18位にソニー、28位にキヤノン、43位に任天堂の日本勢が入った。
IB社は「環境パーセプション(生活者の評判)」と「環境パフォーマンス(企業の環境経営)」の双方を両立することが、良いグリーンブランドの条件と定義し、それを数値化して比較した。10カ国の消費者のイメージ調査も加えた。トップ5は2位3M(米)、以下シーメンス(独)、ジョンソン&ジョンソン(米)、ヒューレットパッカード(米)だった。
商品や企業ブランドのランキングでは、米国企業がトップ50の6割を占めるものの、グリーンブランドでは5割に低下して日本とEU企業の数が増えた。「評判と経営の実態」では、ドイツ企業は両者のバランスが均衡しているが、米企業では評判先行、日本では先進的な経営に評判が追い付いていないという事例が多かったという。
インターブランドジャパンの岩下充志CEOは「ブランド評価でグリーンという要素が強まり、客観的な指標のニーズがある。今回の調査をグローバルなブランド育成と企業価値の向上に役立ててほしい」と話した。(オルタナ編集部=石井孝明)
■インターブランド、ベスト・グローバル・グリーン・ブランド2011 ランキング
http://interbrand.com/Libraries/Press_Release_JP/BGGB2011_110726JAPANpdf.sflb.ashx