九州電力玄海原発2、3号機の運転再開をめぐる住民説明会での「やらせメール」問題で、佐賀県の古川康知事は8月1日、説明会前の6月21日午前に当時の九電副社長らと面談した際に「再稼働を容認する経済界の声を出す」ための方法として、「メールやネットという方法もある」と示唆したことを報道陣の取材に対して認めた。
同知事は住民説明会前に「賛成派と反対派のどちらにも会わない」と公言していたが、実際には九電幹部と面談を行い、経済界から容認意見が出ることを期待していた。説明会以前に再稼働を容認していたと取れる行動で、知事の発言がやらせメールの引き金を引いた疑いは極めて濃厚となった。
ちなみに同知事はやらせメールが発覚した7月6日夜、自身のツイッターアカウントを消去。自身の「お気に入り」のツイートには原発容認論者のつぶやきが登録されていた。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年8月1日