広島原爆の日の8月6日夕方、東京電力本店(千代田区)や銀座周辺を練り歩く「原発やめろデモ」が行われた。都内でリサイクル店等を営む「素人の乱」が中心に企画したもので、真夏の暑さの中を主催者発表で8千人が行進した。
東京電力福島第一原発事故以降、原子力発電の廃止を訴えて行われる「原発やめろデモ」は4月10日に高円寺で初開催されて以降、今回で4回目。デモコースには首都圏にも近い浜岡原発を抱える中部電力や、玄海原発に関する「やらせメール」問題を引き起こした九州電力などの各支社も組み入れられた。
参加者で埼玉から参加したアルバイトの男性は東電本店について「外部をシャットアウトして、こっちの意見を聞かないような印象だ」と話した。都内に住む自営業の女性は「時間をかけて(原発を巡る現状が)こうなったので変わるのはたやすくはない。けれども今変わらなければいつ変わるのか、との思いで歩いた」とデモを振り返った。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年8月6日