無邪気な子どもの足元にまとわりつく「赤いつぶつぶ」、その横に添えられた「こういうこと」の文字――。放射能汚染の恐怖と仕組みを一目で伝えるこんなイラストが、脱原発運動の象徴として反響を呼んでいる。各地でポスター展が開かれたり、うちわにプリントされて配られたりと、引っ張りだこだ。
「あかいつぶつぶの絵」は岐阜県土岐市出身のイラストレーター、柚木(ゆぎ)ミサトさんが震災後に描き始め、自身のブログなどで発表。「命を守るためにならご自由にお使いください」と呼び掛けたことから、脱原発デモのチラシやプラカードなどに利用されるようになった。
6月には雑誌「週刊金曜日」の表紙にも採用されてさらに注目が増し、缶バッジなどのグッズにする動きも盛り上がっている。
7月から8月上旬にかけては愛知県刈谷市での個展をはじめ、岐阜市や愛知県みよし市でも同時にポスター展が開催された。9日から22日までは名古屋市内でも開かれる。ポスターを貸し出している「原発に不安を感じるママの会」は「今を生きる子どもたちの現実をリアルに表現していて思わず泣けてくる。ぜひあなたの街でもポスター展を開いてほしい」と呼び掛けている。(関口威人)
みんなの街の脱原発ラミネートポスター展
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