ドイツの今年上半期の電力供給量に占める自然エネルギーの割合が20%に達した。エネルギー・水道事業連盟(BDEW)の発表によると、自然エネルギーによる電力供給量は573億キロワット時で、総電力供給量の20.8%。2010年末の16.8%と比べて、半年間で4ポイント増加したことになる。特に風力と太陽光発電が伸びており、総供給料に占める比率は各7.5%、3.5%に達している。
ノーベルト・レトゲン環境省はこれを受けて、「自然エネルギー利用の堅実な伸びは政府のエネルギー政策が正しいことの証左だ」とコメント。関連発電施設への投資も拡大していることから、「今後もこの分野が安定成長することは確実」としている。
一方、1002人を対象にした最新の世論調査では、回答者の94%が自然エネルギー利用拡大を「重要」と考え、約80%がキロワット時3.5セントという電力料金への割り当て負担を「妥当」または「少なすぎる」と回答している。さらに、65%が風力発電所や太陽光パークが自宅付近に建設されることを歓迎している。
ドイツでは、2050年に電力供給量の80%を自然エネルギーでカバーすることを目標としている。(デュッセルドルフ=田中聖香)