細野「痛み分かち合う」に反発と困惑

福島第一原発(東京電力広報資料から引用)

細野豪志環境・原発相が4日、東京電力福島第一原発事故にともない放射性物質で汚染された廃棄物や土壌の貯蔵について、「最終的には日本全国で福島の痛みを分かち合うべきだ」と発言したことに対して「低線量被曝の危険性を全国に広げる」などと反発が広がっている。また、被災地の廃棄物を受け入れる自治体からは困惑の声も上がった。

ツイッターやフェイスブック上では「誰が放射性物質の拡散を分かちあうことを望んでいるのか」「放射能は徹底的に封じ込めないと日本全体の将来がなくなる」「拡散させたら手の施しようがなくなる」などと、発言を疑問視する声が相次ぐ。

東京都は向こう3年間で、宮城県と岩手県で震災により発生した廃棄物50万トンを受け入れる計画だ。細野原発相の今回の発言について、東京都環境局廃棄物対策部の担当者は「気持ちは分かるが、放射能を帯びた廃棄物の貯蔵には安全性の確認が必要で、都民にきちっと説明して理解を求めないと(廃棄物の受け入れは)難しい」と話している。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年9月6日

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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