東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から半年を迎える9月11日、東京都新宿区の新宿駅周辺で「原発やめろデモ」が行われ、主催者発表で1万人が参加した。
「原発やめろデモ」は事故から1か月後の4月10日に杉並区高円寺で初開催されて以降、今回で4回目。主催者である「素人の乱」5号店店主の松本哉氏は「危険な原発が、事故から半年が過ぎてものうのうと運転しているのはみっともない。1日も早く止めよう」と訴えた。
参加者で都内在住の会社員の男性は「電力会社は原発作業員を直接雇用して」と書かれたプラカードを持参。「福島第一原発で働く派遣作業員の実態をネットで知った。自分も派遣労働の経験があるが、派遣会社は人材の管理がいい加減で、人を機械の部品程度にしか考えていない」と指摘した。
また今回は警察の規制が厳しく、デモに参加した12人が逮捕されるという事態に発展。参加した都内在住の会社員の女性は「警察のデモへの妨害がうざい」と過剰警備に不快感を示した。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年9月11日