家庭の電力消費量を現在の半分だった1985年の水準まで減らす「Forward to 1985 energy life」運動の決起集会が17日、名古屋市の中区役所ホールで開かれた。省エネ住宅を手掛ける工務店や設計事務所の関係者を中心に約500人が集まった。
「1985」運動は大阪府池田市の住環境コンサルタント、野池政宏さんが震災後の原発事故を受けて呼び掛けた。東京、大阪でのキックオフミーティングを経て中間点の名古屋で「秋の大集会」を企画。野池さんは「家庭の電力とエネルギー消費量を半分にすれば、原発に頼らない社会にできる。家庭から省エネのアイデアを競うコンテストを開いたり、地域ごとにアドバイザーを育てたりしたい」と運動の狙いなどを説明した。
パネルディスカッションでは元環境省事務次官の小林光・慶應大大学院教授、大阪ガスエネルギー文化研究所顧問でエコ住宅研究家の濱惠介氏らが登壇。「『半分』という言葉に強烈なわかりやすさがある」「住まい手をどう巻き込むかが課題」などの意見が出た。サッカー元日本代表の岡田武史さんや歌手のトータス松本さんからの応援メッセージなども読み上げられた。(オルタナ編集委員=関口威人)
Forward to 1985 energy life=http://to1985.net/
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