20日付けのインドのヒンドゥー紙によると、ウィーンで19日から23日まで開かれている国際原子力機関(IAEA)の年次総会で、インド原子力委員会のスリクマ・バネジー委員長が、仏アレバ社が開発した新型原子炉EPRの購入を延期するとエリック・ベッソン仏産業相に伝えた。
ベッソン仏産業相は「バネジー委員長は、インドは同国当局の規定に見合った原子炉だけを購入すると言った。EPRはすでに承認済みだが、インドはいまEPRに福島原発事後の原発安全基準が欲しいのだ。だたしインドは非常に前向きな姿勢でいる」と話した。
インドは2010年12月、仏アレバ社と、インド西部マハラシュトラ州ジャイタプールにEPR4基の追加建設も視野に含めて、まず6基を建設することに合意していた。EPRには日本のメーカーも協力している。(チューリッヒ 岩澤里美)
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