今号の表紙
小林武史 一般社団法人APバンク代表理事、音楽プロデューサー。ミスターチルドレンら多くのアーティストのプロデュース、作・編曲などを行う。2003年に、櫻井和寿氏、坂本龍一氏と共にAPバンクを設立し、環境NPOに対する融資や自然エネルギー普及の活動を行っている。東日本大震災復興支援として「APバンク・ファンド・フォー・ジャパン」の活動も開始した(写真:福地波宇郎)
02 編集長対談
APバンク代表理事 小林武史
新しい倫理観で循環社会を作ろう
東日本大震災と、それに伴う福島第一原発の事故が起きて半年余りが過ぎた。APバンクを通じて自然エネルギーやNPOへの支援を続ける音楽プロデューサーの小林武史さんと、原発事故を教訓に日本がどう変われるか、私たちが何を学べるか、改めて話し合った。
06 alterna person
オークヴィレッジ社長 稲本 正
「灰色社会」から「緑の国」へ
オークヴィレッジ稲本正代表は、震災直後の4月に「緑の国へ」を上梓し、日本再生のシナリオを描いた。化石資源や原子力に依存した「灰色社会」の限界を指摘するとともに、木の世界を通じた循環型社会の構築を訴えたのだ。そこで、今回はより深い真意と、実際に木製品を暮らしに広げるために必要な仕組みづくりについて語って頂いた。
10 feature story
21世紀は「木の世紀」
今さら木でもないだろう。そう思った人は、木の底力を甘く見ている。内装材に使えば患者を癒し、子どもの活動範囲を広げる。工業製品を作れば、最新素材に負けない性能を発揮する。何より、森林は地球環境に計り知れない影響を及ぼしている。こんな大きなポテンシャルを持つ木を見直さない手はない。時代は「コンクリートと鉄の世紀」から「木の世紀」へ。
一流企業を辞め、木工職人を目指す若者たち
「待合室で過ごすのが楽しみ」 院内を木造りにした精神科
船大工の魂がこもった木製自転車
衰退する森林経営だが諦めるのはまだ早い
杉の香り漂う木造仮設住宅 坂本龍一氏も協力
森林の放射能汚染は大丈夫か
木材の価値は「木取り」で決まる
スイスに学ぶ、経済とエコロジーを両立させる近自然森づくり――など
columns
25 オルタナティブ文明論 田坂広志
日本が牽引する世界の新たな文明
27 エゴからエコへ 田口ランディ
「グレイト・スピリット」
29 マエキタ流 マエキタミヤコ
衆が衆愚を予防する時
agriculture
31 日本農業 「常識」と「非常識」の間 徳江倫明
「私たちは電力を選ぶ権利がある」
forestry
33 「森を守れ」が森を殺す 田中淳夫
間伐が森林の少子高齢化を進める?
fishery
35 「持続的な漁業」なら勝てる! 勝川俊雄
「日本の魚は安全」なの?
insights
40 Hungry for Mission 今 一生
再生雑貨で世界と共生を
NPOハロハロプロダクツ
42 U-40が日本の政治を変える BNJ
政治参加の魂を育む
43 エコスゴいトレンド情報 greenz.jp
冷蔵庫サイズでクリーン発電
地球環境を映像で読む Green TV Japan
豪州全域を賄う可能性を持つ地熱発電
44 オルタナティブな空間 馬場正尊
東北に「新しいふるさと」を
45 RtR JAPAN 運営日記 松丸佳穂
みんなで図書室を贈ろう!
エコのご意見番 木内 孝
きれいにしよう、日本 1
alternative lifestyle
50 KIYOの哲学 実践編 南 清貴
病気予防の優等生、にんじんをおいしく食べよう
51 エコでヘルシーな食空間 岡村貴子
希少なオーガニック・ミート本来の味を求めて
52 エシカル・ファッションの旗手たち 生駒芳子
ファッションが今できること 綿花畑で東北を救おう!
54 東京ポタリング 山本修二
祐天寺駅から並木道と公園を巡る
55 世界のエコホテル巡礼 せきねきょうこ
自然との共生を夢見たオーナーの贅沢なリゾート
56 もうひとつの話題作 古賀重樹
エコライフ家族の泣き笑い
後書きの余韻
空気を読まない勇気を持て
57 オルタナセレクト
秋のオルタナティブグッズで心まで暖まる
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