全国にある多機能トイレの情報を登録・検索できるサイト「チェックアトイレット」。運営者であるNPO法人チェック(東京・世田谷)が、このほど青年版国民栄誉賞といわれる「人間力大賞」の厚生労働大臣奨励賞・全国知事会会長賞を受賞した。
金子健二代表理事(31)は、大学卒業後、旅行会社に入社。車いすの利用者や要介護者の旅行の企画営業を担当した。だが、彼らが旅先で安心して利用できるユニバーサルデザイン(多機能・多目的)トイレがどこにあるかを調査・確認するだけでも大きな手間だった。
そこで旅行会社を退社し、2006年にボランティア団体「チェックアトイレットプロジェクト」を設立。翌年にはインターネット上に、トイレ情報を誰でも入力・共有できるサイト「チェックアトイレット」を立ち上げ、バリアフリーの意識の普及・啓発の活動も始めた。
「マップには約3万5千件の登録がありますが、10万カ所まで増やしたい」(金子さん)
賞を与えた厚労大臣や全国の知事には、公衆トイレの位置情報をぜひ積極的に提供してほしい。(今一生)
チェックアトイレット
http://www.checkatoilet.com/