東京電力は15日、放射能漏れ事故を起こした福島第1原子力発電所、また事故処理の対応拠点となっている「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町・広野町)の状況を示す写真を公開した。
その中で全身つなぎの防護服「タイベック」が4000立方メートル、高さ5メートルの山になった写真が提供された。これらは放射線廃棄物だが処分方法は決まっていない。ゴミという視点からも事故処理の難しさを写真が浮き彫りにしている。
東電によると、福島第1原発では事故後延べ48万人が作業に従事しており、防護服は1人が1日1着を使う。
また東電は同原発1、3号機の原子炉建屋を上から赤外線カメラで撮影した画像も公開した。建屋内部は放射線量が高く、立ち入ることができないため、事故後設置したクレーンに取り付けたカメラで撮影した。
東電によると最も高温の場所は1号機で約35度、3号機で約40度。格納容器のから漏れ出た水蒸気が原因とみられる。しかし以前見えていた湯気がなく、原子炉の冷却が進んでいる可能性もあるという。(オルタナ編集部=石井孝明)10月18日
東京電力、公開資料10月15日
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