国際NGOがチャリティショップ、都内に期間限定で

新店舗では、有給の店舗管理者は数名にとどめ、約30人のボランティアと運営していく

国際NGOのオックスファム・ジャパン(東京・台東、松井ケティ代表理事)は、2011年12月初旬から、チャリティショップ「オックスファム・ショップ」を期間限定で都内に2店舗新設する。

オックスファム・ショップは1948年に英国で始まり、現在では、ドイツ、ベルギー、オーストラリアなどでも展開されている。開発途上国における貧困などに関心を持つきっかけや、寄付や買い物を通じて国際協力活動に貢献できる場を提供することを目的としている。

家庭や企業から寄付された生活雑貨、ラオス産のコーヒーやガーナ産のチョコレートなどのフェアトレード商品、そして、オーガニック・コットンのTシャツや伊万里産のマグカップなどのオックスファムのオリジナル商品が販売される。全ての収益はオックスファムが取り組む貧困をなくすための活動に充てられる。

今回、新設する店舗では、東日本大震災で被災した福島の女性たちが作るオーガニック・コットン生地のエコバック(価格未定)を販売する。現地では、放射能の影響で子どもたちが外で遊ぶ時間が限られている。そのため、母親達も家の外で仕事をしづらい状況が続いているが、このエコバックは、女性たちが自宅のミシンで作ることができる。収益は、彼女たちへの工賃、およびオックスファムの国際協力活動に充てられる。

立地に選ばれたのは下北沢と吉祥寺。選定の理由についてオックスファム・ショップ担当の古賀智子さんは「両地域とも学生が多く、文化活動が活発であること。そして地域の方が店舗の場所探しに協力的で、新しいショップを受け入れてくれる土壌があったこと」と説明する。

「今回は2カ月間と短い期間だが、パイロットテストとして様々な手法を試したい。そこから得られた知見を元に、常設のオックスファム・ショップの展開を目指す」(古賀智子さん)。
(オルタナ編集部=赤坂祥彦)
オックスファム・ショップ下北沢
所在地:東洋百貨店(東京都世田谷区北沢2-25-8)
オープン期間:2011年12月3日~2012年1月31日

オックスファム・ショップ吉祥寺
所在地:コピス吉祥寺 A館2階(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-5)
オープン期間:2011年12月10日~2012年2月12日

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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