マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏が、日本のシンクタンク「アゴラ研究所」(東京)と共同で、エネルギー研究に乗り出す。ウェブ上でエネルギーの研究についての世界中の議論を集め、日英両語で発信。
福島第1原発事故情報や世界の知見を提供する場をつくる。サイトは12年1月にオープンの予定だ。研究機関名は「グローバル・エネルギー・ポリシー・リサーチ」(GEPR)。
ゲイツ氏は、マイクロソフトでの活動の傍ら、慈善活動、さらに個人的に関心を持つエネルギー分野の研究投資をしており、日本の技術、さらに福島第1原発事故の先行きに関心を寄せている。
アゴラ研究所は経済学者の池田信夫氏、かつてマイクロソフトの副社長だった西和彦氏らが2010年に設立。日本有数の影響力を持つウェブ上の言論空間「アゴラ」(http://agora-web.jp/)を運営。教育や電子出版に力を入れている。
アゴラ研究所の池田信夫代表は、「日本にない政策シンクタンク、さらに社会的な影響力の乏しいアカデミズムを活性化する場をつくりたい」と、将来の希望を語っている。
(オルタナ編集部=石井孝明)