文部科学省は21日、福島県内の学校や公園など約2700カ所で計測した放射線量の公表を始めた。10分ごとの線量を文科省のウェブサイトで見ることができる。
福島第1原発事故による放射性物質の対策で約26億円をかけた「リアルタイム線量測定システム」。
幼稚園、保育園、小学校では地上50センチ、中学・高校や公共施設などでは地上1メートルのガンマ線の空間線量を測る。
太陽電池で動き、内蔵の携帯電話端末でデータを自動的に文科省のサーバーに送る。ウェブサイトでは、地図に重なって線量計の位置が表示され、現在の線量やこれまでの線量の変化を確認できる。
福島県などがこれまで公表していたが、それよりも更新頻度は多く、ほぼリアルタイムとなった。(オルタナ編集部=石井孝明)
文部科学省プレスリリース・リアルタイム線量測定システムによる福島県内の空間線量率のリアルタイム測定結果の公開について