ダノングループは27日、観光庁と財団法人日本サッカー協会(JFA)の協力のもと、世界56カ国のグループ社員約1000人が参加するサッカーイベント「ダノナーズ・ワールドカップ(DWC)」決勝大会を今年6月に日本で開催すると発表した。
DWCは企業の価値観の共有と従業員の連帯を目的として1997年に初開催。その後、世界各国で2年ごとに開催されてきたが、アジア地域では今回が初めてとなる。
JFAを訪問したダノンウォーターズオブジャパン社のリチャード・ホール会長は「社員たちが日本で過ごす素晴らしい記憶を各国に持ち帰ることで、震災後の日本の観光促進に寄与できるだろう」と語った。
同席した観光庁の溝畑宏長官は「昨年末のクラブワールドカップでは世界中のサポーターが集まり、ツイッターやブログで日本の元気な様子を発信して観光業にも大きな助けとなった。今回も日本の元気を発信してほしい」と期待を込めた。
ダノングループはこれまでも10-12歳を対象としたFIFA公認の国際サッカー大会「ダノンネーションズカップ」を開催。若年層の競技者が世界レベルの技に触れる数少ない機会を提供してきた。
小倉純二JFA会長は「ダノンネーションズカップからは日本代表で活躍する清武弘嗣選手や原口元気選手が巣立った。観光だけでなく日本サッカー全体の発展に寄与する同社の試みに感謝したい」と述べた。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)