福島県は2月29日、有識者らでつくる「再生可能エネルギー導入推進連絡会」を開き、「県再生可能エネルギー推進ビジョン」の見直し案をまとめた。県内の1次エネルギー需要に対する自然エネルギーの導入量を2040年までに100%に引き上げる内容で、県では3月5日から実施するパブリックコメントを経たうえで正式決定する考えだ。
福島県によれば、県内の自然エネルギー導入量は09年で約20%に到達。県では震災前にとりまとめた同ビジョンで、2020年までに自然エネルギー導入量を30%まで引き上げることを目標にしていた。
ところが震災にともなう原発事故を受けて、同県は昨年8月に策定した復興ビジョンで脱原発依存を明記。県再生可能エネルギー推進ビジョンについても見直しを進めていた。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年3月1日