オルタナ28号(2012年3月31日発売)

今号の表紙

アニータ・ロディック(1942年―2007年)。ザ・ボディショップの創設者。1976年に夫・ゴードン氏とともに、自然の原料をベースにした化粧品を製造・販売する「ザ・ボディショップ」1号店を母国のイギリスで開店。

企業は環境保護など社会的な貢献とビジネスとを両立すべきだ、という経営理念は世界中で共感を呼ぶ。ビジネス・ウーマン・オブ・ザ・イヤー(1985)をはじめ、大英帝国勲章(1988)など数々の受賞歴を持つ
(写真:By Brian Moody,Special thanks to:The Roddick Foundation)

[対談]企業とNPO・行政が「協創」へ

CSR(企業の社会的責任)活動は、地域社会やNPOとの共同作業が前提だ。経済産業省出身の鈴木英敬・三重県知事は、企業と地域の「協創」を説く。全国的には、自治体がCSR活動を認証する事例も増えている。三重県の「協創」のキーマンたちに話を聞いた。

feature story1

CSRは21世紀の経営戦略

「いいね!」が業績を伸ばす

なぜ企業にCSR(社会的責任)活動が必要なのか。一見古めかしいこの命題が、東日本大震災から1年を経た今、改めて日本企業に問い掛けられている。内外の社会や生活者は急速に、モノの価値よりも、「共感」や「心の満足」を重視し始めた。CSRやソーシャルマーケティングはそのための戦略だ。21世紀は、「いいね!」が業績を伸ばす時代なのである。

CSRをビジネスで具現した日米欧81人

CSRや社会問題の解決を経営戦略に組み込んだ社会起業家の中から日米欧の81人を紹介します。

feature story2

検証3.11とCSR/震災で企業が学んだ「5つの教訓」

大東日本大震災から1年が過ぎた。企業はさまざまな震災支援を展開してきたが、被災2年目に入ったなか、地域や住民の関係をどう発展させていけが良いか。そこに「5つの教訓」が浮かび上がってきた。日本財団CSR企画推進チームリーダーの町井則雄氏と話し合った。

columns

◆オルタナティブ人間論 田坂広志
人類の知 第一の成熟 「言語の知」から「暗黙の知」へ

◆ エゴからエコへ 田口ランディ
食べるということ

◆ マエキタ流 マエキタミヤコ
それいけ!政治の一般化

agriculture

◆ 日本農業 「常識」と「非常識」の間 徳江倫明
規模拡大という幻想─小さな変化を読む─

forestry

◆ 「森を守れ」が森を殺す 田中淳夫
木材は乾燥してこそ商品になる

fishery

◆ 「持続的な漁業」なら勝てる! 勝川俊雄
廃漁続く三陸で若手漁業者立ち上がる

insights

◆ Hungry for Mission 今 一生
ろう者の夢をITで実現 シュアール

◆ U-40が日本の政治を変える BNJ
時間軸を市民と共有する

◆ エコスゴいトレンド情報 greenz.jp
ドラム缶でウガンダに情報革命

◆ オルタナティブな空間 馬場正尊
団地再生と「団地R不動産」

◆ RtR JAPAN 運営日記 松丸佳穂
NPOでも年初は目標設定

◆エコのご意見番 木内 孝
きれいにしよう、日本 3

◆ 思考するCSR 藤井敏彦
英語版CSRの潜在的怖さとは

◆ 欧州CSR最前線 下田屋 毅
EU「日米韓との差を懸念」

alternative lifestyle

◆ KIYOの哲学 実践編 南 清貴
華やかに健康的に春の香味を味わう

◆ エコでヘルシーな食空間 岡村貴子
農家とシェフが一体で素材生かしたメニュー作り

◆ エシカル・ファッションの旗手たち 生駒芳子
日本の伝統工芸とコラボする美しいクチュールドレス

◆ 東京ポタリング 山本修二
折りたたみ自転車で小さな春探し

◆ 世界のエコホテル巡礼 せきねきょうこ
業界初の「ゼロエミッション」達成

◆ もうひとつの話題作 古賀重樹
人間ドラマが問う自由と尊厳

◆後書きの余韻
デモで社会は変えられる

◆オルタナセレクト
今年の春もエシカルに、アクティブに

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editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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