震災がれきの沖縄県内への焼却受け入れをめぐって県民の反対が強まる中、米軍の機関紙「星条旗新聞」もこの問題を報じている。
3月27日付同紙では「沖縄でのがれき焼却に反対の声高まる」との見出しで記事を掲載。その中で「がれきは福島からのものではない」「焼却しても(東電原発事故に由来する)放射性物質の拡散は防げる」とする日本政府の見解を紹介する一方、在沖米軍基地内で教師として働く女性の「焼却で拡散した放射性物質が空気や飲み水を汚染し、がんを引き起こすのを恐れる」との意見を伝えている。
同記事によれば、がれき受入に反対する英語署名はフェイスブック上で短期間に600人分以上集まり、この署名の発起人は「政府のがれき対策を誰も信用していない」と語った。また同記事は、海兵隊がこの問題で日本の環境省に照会中であるとも伝えている。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年4月4日