
三菱オートリースとアズビルが共同運営する「EV コミュニティ・えこりは」は、EVのリース利用者が排出する小規模なCO2 排出削減量を会員連携で取りまとめ、コミュニティ全体で相応の削減量を確保することで、クレジット化(排出権化)を実現している。3月下旬には、電気自動車(EV)の導入によって38トンのCO2排出量を削減し、国内クレジット認証委員会でクレジットとして認証を受けた。
三菱オートリースとアズビルは、運営管理者としてCO2 排出削減の算定や政府承認に関わる手続き、収益金による社会貢献などを実施。この取り組みは国内初のEV 由来のクレジット創出事業で、複数の企業・自治体が連携して実施する「プログラム型排出削減事業」としても国内初のクレジット認証を受けている。
CO2排出削減量の算定には、えこりはに参加している34 社の会員企業各社が利用するEVの運行データ(電力消費量など)を利用している。
今回の認証は2011 年3 月の認証(30t-CO2)に引き続き2 回目となる。さらに、三菱自動車工業の「アイ・ミーブ」に加えて、「ミニキャブ・ミーブ」、日産自動車の「リーフ」を対象車種に追加した。認証されたクレジットを売却して得た収益は、国内のEVの普及促進や環境貢献事業に活用するとしている。(オルタナ編集部=吉田広子)