NHKの堀潤アナウンサーが11日夜、都内で開かれたシンポジウムに登場し、堀氏のツイッターのNHK公式アカウントが3月末で閉鎖された背景について語った。この中で堀氏はアカウントの存続をめぐって「局内でいろいろあった」と明かした上で「今後も発信をやめない。個人のアカウントを開いた」と述べ、情報発信の継続に意欲を示した。
シンポジウムは独立系ニュースメディアのNPOアワープラネット・ティービーが「ポスト311時代のメディアとは~公共的なメディアを取り戻す作戦会議~」と銘打って開き、約160人が参加。飛び入りで登壇した堀氏は、昨年12月に「僕らがこの国を変えよう」とツイートした際には「上から『国家を転覆するのか』と言われた」と当時を振り返り、ツイッターでの情報発信をめぐり局内で圧力があったことを認めた。
また堀氏は、市民が公共の電波を使って自由に情報を発信できる権利「パブリックアクセス」について「市民が『自分たちで社会を変える』という意識を持つことが大事」とその重要性を指摘。「今後3年以内にパブリックアクセスを実現させたい」と目標を掲げ、「実現のためにはみなさんの力が必要だ」と訴えた。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年4月12日