食品放射性物質基準「強制しない」――鹿野農水相、自主検査に対して

食品に含まれる放射性物質の検査をめぐり、自主検査を実施している食品業者らに対しても国が4月から定めた新たな基準値を使用するよう求める通知を農林水産省が20日に業界団体に行ったことについて、鹿野道彦農水相は23日に「強制ではない」との考えを示した。

国は4月より、食品1キログラム当たりの放射性セシウムを100ベクレル、牛乳と乳児用食品が同50ベクレル、飲み水は同10ベクレルとする新たな基準値を施行している。これについて鹿野農水相は「強制するものではない。いろいろな取り組みを否定するものではなく、国の考えを示した」と語った。

農水省が20日に示した通知では「過剰な規制と消費段階での混乱を避けるため」として、自主検査でも国の基準値を適用するよう求めているが、食品業者などから「消費者には食品を選ぶ権利がある」「過剰な要求で、そもそも国の基準が安全と思われていない」などと批判が噴出している。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年4月24日

農林水産省が4月20日に示した通知(PDF)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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