ソニーは、電子書籍の売り上げをインドネシア・スマトラ島の世界遺産の森の保全活動に寄付する「本を読んで、木を増やそう!」プロジェクトを開始した。電子書籍ストア「Reader Store」の売り上げの一部をWWFジャパンが行っているスマトラ島の森林保全活動の支援に充てる。
ソニーは、国際森林年である2011年から、WWF ジャパンの森林保全活動の支援をしている。今回のプロジェクトでは、売り上げの一部をスマトラ島の世界遺産の森「ブキ・バリサン・セラタン」国立公園での植樹活動などに充てる。
スマトラ島の南端に位置するブキ・バリサン・セラタン国立公園には、多種多様な動植物が生息する。絶滅の危機に瀕しているラフレシアや、スマトラ島の固有種であるスマトラサイ、スマトラゾウやスマトラトラなどの貴重な生息地になっている。
だが、島全体を覆っていたスマトラ島の熱帯林は、過去30年間で急激に減少し、動植物の緊急的な保全が必要だとされている。
ソニーは、2012年度に年間で約5000本の植樹を行うことを目指し、今後数年間にわたり活動を続けて行く予定だ。WWFジャパンによると、植樹にかかる費用は1本あたり約1000円だという。
さらに、「Reader Store」では、環境関連図書のコーナーを充実させていくことを目指し、WWFジャパンのスタッフによる書評掲載などを今後進めていく。(オルタナ編集部=吉田広子)