国内の発電用原子炉が5日、42年ぶりに全て停止したのを祝って、東京・高円寺で6日午後、「脱原発」の実現を祝うパレードが行われた。
「祝!原発ゼロパレード」は杉並区民らでつくる「脱原発杉並」が主催。「原子力発電に頼らずに暮らしているのを実感できる。こんなことは生まれて初めて、という若い人もたくさんいる。それならば祝ってしまおう」と呼びかけた。
パレードに先立つ集会で、リサイクル店「素人の乱5号店」の松本哉氏は「国民の8割、つまり1億人が原発に反対しているのに再稼働するのはとんでもない。いろいろな人が集まって知恵を絞ることで、原発に頼らなくて済む世の中がやってくる」と語った。同じく女子中学生は「子供にも原発について知ったり決めたりする権利が必要。大人は便利な暮らしのためにあんな危険なものを子供たちに残さないで」と訴えた。
参加者は時折ひょう混じりのにわか雨が降る天気の中、「原発止めたぞ」などと声を上げながら行進。パレード会場に通りかかった女性は「電気が足りなくなると言っていたら、いつまでたっても原発はなくならない」と話した。参加者数は主催者によれば2~3千人。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年5月6日