NPO法人動物実験の廃止を求める会など6つの市民団体は15日、化粧品の動物実験を考える院内集会を開催し、動物実験の代替法とその評価基準の開発を、政策として取り組むことを求めた。
集会には、同問題に高い関心を持つ民主党の福田衣里子衆議院議員や、自民党の三原じゅん子参議院議員など16人の国会議員が参加し、関係省庁の職員と、化粧品の動物実験廃止を巡る現状と今後の課題を共有した。
化粧品の動物実験は、EUが09年3月から動物実験を禁止するなど、国際社会は廃止の方向に動いている。日本でも、資生堂が11年3月に自社の動物実験施設を閉鎖し、13年までには外部委託も含めた動物実験の全面廃止を目指すとしている。
しかし、欧米の代替法開発や公定化の取り組みが行政主導なのに対し、日本では学会主導で行われており、実用化に向けた道筋が不明瞭だ。そのため、研究者の士気の低下が危惧されている。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)