福島県南相馬市に来年4月、500キロワットの太陽光発電所と植物工場などを組み合わせ、子どもたちの体験学習の場にもする「南相馬ソーラー・アグリパーク」が実現する見通しとなった。
事業主体の福島復興ソーラー(東京)や事業マネジメント面で参画する環境関連事業会社エコノス(札幌市)が29日に具体的な構想を明らかにし、合わせて東芝も1億円を出資すると発表した。
計画によれば、敷地は津波で被災した農地1・5ヘクタールを利用。約1ヘクタールに太陽光パネルを並べ、植物工場に電気を供給、余ったら売電する。農業事業者は市が公募して選定、生産された野菜類はヨークベニマルが販売に協力する。
福島復興ソーラーは同市出身で元東京電力執行役員の半谷(はんがい)栄寿氏が昨年9月に設立した株式会社。半谷氏は環境NPOや一般社団法人の代表も務めており、今回は子ども向けの職業体験型テーマパーク「キッザニア」を運営するKCJ GROUPからノウハウの提供を受け、体験学習事業も担っていくという。(オルタナ編集委員=関口威人)