オルタナ29号 乱丁のお詫びとお知らせ
今号の表紙
ビョーク:アイスランドの国民的人気歌手。65年、レイキャビック生まれ。12歳でデビューし、これまでに全世界で1500万枚以上のアルバムを売り上げている。
環境意識が高く、04年にはグローバル企業・アルコア社によるレイキャビックでの欧州最大アルミ製錬所建設計画に反対。その後、同国の自然と持続可能な地場産業を保護するための団体を設立した。10年には、マグマエナジー社(カナダ)が地熱発電会社エイチエス・オルカ社を買収する計画が持ち上がり、アイスランド政府に対し「自然資源はアイスランドと国民のもの」と抗議した。
(写真:AFLO)
06 首長対談/奥山恵美子仙台市長を囲んで
東日本大震災から15ヵ月 復興には「SR」が不可欠
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人類学者 中沢新一
経済の「もやい化」が地方の未来を拓く
「第四の革命」とも呼ぶべきエネルギー大転換の中で、日本の経済社会の仕組み自体が大きく問われている。明治大学「野生の科学研究所」や「グリーンアクティブ」など新しいプラットフォームを相次いで立ち上げた中沢新一氏は、どんな未来を描いているのだろうか。
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エネルギーと民主主義
「自立・分散」の幕開け
昨年の福島第一原発事故以来、日本の電力・エネルギー供給体制が大きく揺れている。電力の「地域独占」を始めとした中央集権的なシステムは、7月からの自然エネルギーの固定価格買い取り制度を機に、「自立・分散」の波に洗われよう。その背景には、政権の不透明な意思決定に危機感を覚える、多くの民意がある。いま、「エネルギーと民主主義」が深く問われている。
自然エネルギーで「地域の自立」を/阿部守一(長野県知事)
中央集権はエネルギーから変わる――「創造的破壊」が地方と新産業に活力/金子勝(慶應義塾大学経済学部教授)
3・11で「日本版ジャスミン革命」が始まった/飯田哲也(ISEP所長)
「電力供給を市民の手に取り戻す」─シェーナウ 自然エネ社会への道/ウルズラ・スラーデク(シェーナウ創業者)
「2021年3月11日の国民投票論」─エネルギー変革に国民の参加を/田坂広志(多摩大学大学院教授)
住民主体で「エネルギー自立」の実現へ/アドルフ・グロース博士
今こそ「お任せ民主主義」からの脱却を/浅岡美恵(気候ネットワーク代表)
自然エネルギー革命は「多様性」「技術力」がカギ/イングマル・ヴィルヘルム(EGP)
脱原発訴える女子大生の問いかけ「倫理とは何か」/関口詩織(国際基督教大学)
columns
17 オルタナティブ人間論 田坂広志
人類の知 第二の成熟 「分析の知」から「統合の知」へ
19 エゴからエコへ 田口ランディ
「それでも世界は美しい」
21 マエキタ流 マエキタミヤコ
取れない責任を取ると騙かたる野田首相にご用心
agriculture
42 農業トピックス
43日本農業「 常識」と「非常識」の間 徳江倫明
食べ物と温度の不思議な関係
forestry
44 林業トピックス
45「森を守れ」が森を殺す 田中淳夫
木質バイオマスの価格は高過ぎ?
fishery
46漁業トピックス
47「持続的な漁業」なら勝てる! 勝川俊雄
日本の水産流通にトレーサビリティを
insights
48 Hungry for Mission 今 一生
ホームレス状態を生み出さない
ホームドア
50 オルタナティブな空間 馬場正尊
最も前衛的、ポピュラーな芸術
51 RtR JAPAN 運営日記
松丸佳穂資金調達と経費のバランス
エコのご意見番 木内 孝
信用されない国、日本の堕落①
52 思考するCSR 藤井敏彦
「本業通じた社会貢献」を考える
53 欧州CSR最前線 下田屋 毅
進む「統合報告書」への転換
alternative lifestyle
54 KIYOの哲学 実践編 南 清貴
青野菜にオリーブオイル、心血管疾患防止効果も
55 エコでヘルシーな食空間 岡村貴子
ハッピーで色鮮やかな新スタイル「ハワイアンマクロビ」
56 エシカル・ファッションの旗手たち 生駒芳子
おしゃれな「FEED BAG」の開発で世界の飢餓問題を解決する
58 東京ポタリング 山本修二
スカイツリーから墨田区をぐるり
59 世界のエコホテル巡礼 せきねきょうこ
島の環境保護を先導、日本との意外な関係が礎に
60 もうひとつの話題作 古賀重樹
クジラ救出劇の甘さと辛さ
61 後書きの余韻
「東大話法」の克服はドラッカーに通ず
62 オルタナセレクト
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