10年ぶり3回目の「地球サミット」(リオ+20)が開催された。本会議が終了し、いま現地ではNGOのデモンストレーションや声明が発表されている。
SDGs(持続可能開発目標)など新たな合意もうまれたが、具体性にかけるという批判も多い。
そんななか、20年前の地球サミットで伝説のスピーチをしたカナダのセバン・スズキがふたたびリオに登場しスピーチをおこなった。
1992年に12才の少女だった彼女は結婚して二児の母。今回、地球サミットのシンボルとしていくつかのサイドイベントに登場。20年の変化を語った。少し言葉を引いてみよう。
--私は92年にひとりの子供として、未来のために声をあげました。あれから20年たちました。今は私は、私たちの子供の未来について声をあげます。
--自然のバランスがティッピングポイントをむかえています。いま私たちは変革の時にいます。 事実を知った科学者として私たちは変わる必要があります。
--私たちが最後のソリューションなのです。いま私のなかに新たな希望が生まれてきています。それは子どもたちへの愛です。
--なぜなら子どもたちは原因と結果のつながりをもたらす存在。彼らのために確かな未来の可能性を残す必要があります。世代を超える力、それは愛です。
20年前には「国連や政府に怒りをぶつければ変化が起きる」と語ったセヴァン自身が母となり、メッセージに子供の世代への思いが強く感じられるものだった。
ひとつの時代の変化を強く意識し、とくにひとりひとりの責任と選択が問われる、と語った。
(谷崎テトラ=オルタナ編集委員、地球サミット2012JAPAN)