16日に名古屋で開催された政府の「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」において中部電力の社員が発言した問題で、同社は18日、「福島第一原子力発電所事故の被災者の方々のお気持ちを傷つけるような不適切な発言があった」とするおわびをホームページに掲載した。
16日の意見聴取会では、同社原子力部の課長が2030年時点の原発の比率を20~25%とする選択肢を支持した上で「(東京電力)福島第一原発による放射能の影響で亡くなった人は一人もいない」などと発言し、会場で反発を呼んだ。
同社には発言に対する苦情が18日朝までに約470件寄せられた。同社広報部は「社員の出席は事前に把握していた。同社員に対しては口頭で厳重注意する処分を行っている」と話している。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年7月18日