古川元久国家戦略担当大臣は21日の会見で、政府が9月にも策定する新たなエネルギー政策について、自然エネルギーへの転換を基調に脱原発依存を目指すとの考えを示した。
会見で古川大臣は「原発に依存しない社会をつくる。原発からグリーンへと大きくエネルギー構造を転換していく。しかも国民一人ひとりの参加でできる新しいエネルギー分散型の社会になる。国民参加の議論の下、脱原発依存という大きな方向性のもとで戦略をとりまとめる」と語り、政府として意見聴取会やパブリックコメントの結果を踏まえ、新たなエネルギー政策を策定したいとの立場を明確にした。
また古川大臣は「私は原発ゼロを目指したい」と述べ、将来の原発依存度をゼロにする形で新たなエネルギー政策を取りまとめることに意欲を示した。ただし原発ゼロの時期については明言を避けた。古川大臣は同政策を策定する「エネルギー・環境会議」の議長。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年8月21日