<特別対談> 「今、被災地に届けたい思い」
中澤 佑二 横浜F・マリノス
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株式会社フルッタフルッタ代表取締役社長 長澤 誠
東日本大震災で被災した子どもたちへ支援活動を行う横浜F・マリノスの中澤佑二選手と、アサイードリンクを被災者に提供する株式会社フルッタフルッタの長澤誠社長。アサイードリンクを介して共に支援活動を行う2人に、その思いを聞いた。
――東日本大震災の被災者を支援されているということですが、どんな活動をしていますか。
中澤 サッカー選手として、また個人として何かできないことはないかと考えた時、人と人の触れ合いを大事にしたいと思いました。そこで、福島県広野町からの避難住民がいらっしゃる埼玉県三郷市の瑞沼市民センターと、津波被害の大きかった宮城県七ヶ浜町を訪問し、子どもたちと一緒にサッカーやスポーツを楽しんできました。
長澤 中澤選手の慰問にあたって、当社ではアサイードリンク約320本とサプリメント1000個を用意し、現地で中澤選手から被災者の方々へ直接配って頂きました。

―― 中澤選手とアサイードリンクの出合いについて教えてください。
長澤 アサイードリンクは、ブラジルでサッカー選手が愛飲することで人気が出たので、ブラジルに留学経験がある中澤選手ならご存知だろうと思って、ご提供させて頂いたのが始まりですね。
中澤 6年前ですよね。クラブハウスに行ったら、アサイードリンクがずらっと置いてありました。その時までその存在を知らなかったのですが、飲んでみると美味しかった。
しかもポリフェノールや鉄分、食物繊維を豊富に含んでいると聞いて、毎日欠かさず飲むようになりました。朝は、ビタミンCが豊富な「アサイービューティー ローズヒップ&アセロラ」を1本、練習後はタンパク質による筋肉のリカバリー効果を期待して、豆乳入りの「アサイーソイ」を1本飲んでいます。
アサイードリンクを飲むようになってから、風邪を引かなくなりましたね。実は、ワールドカップ予選でアサイードリンクを持参できなかったことがあったのですが、最終戦のオーストラリア戦で風邪を引いてしまったのですよ。今では、飲まないと不安になりますね。

アサイーを通して元気を届ける
――被災者の方々の反応はいかがでしたか?
中澤 あれだけの被害に遭ったのに、子どもたちがとても元気だったのには驚きました。 逆に自分が元気をもらったような気がします。
埼玉県の瑞沼市民センターでは、子どもたちに「これを飲むと元気が出るので飲んでね」と言って、アサイードリンクを配ったのですが、みんな美味しい美味しいといって喜んで飲んでくれました。
長澤 被災者の栄養バランスが課題になっている今、まさに「元気がでる」というキーワードが、私たちが被災者の方々に届けたかった思いです。
アサイードリンクによって元気を体感している、トップアスリートの中澤選手に届けて頂くことで、強いメッセージになると思いました。それで、被災者の方々が少しでも元気になれば、こんな嬉しいことはありません。
人と自然が共生する社会の智恵に
――今後は、どのような支援活動を行っていく予定ですか。
中澤 引き続き被災地などを訪問して、今まで以上に子どもたちに元気を届けていきたいです。

長澤 私たちは、今後も中澤選手の支援活動をサポートしていきたいと考えています。また、今回の震災では、人間の力の及ばない自然の脅威をまざまざと見せつけられたわけですが、人と自然が対峙してきた社会のあり方を見直すタイミングがきているのではないかと思うのです。
アサイードリンクに使われているアマゾンフルーツは、アマゾンで人と自然が共生することによって生れた「アグロフォレストリー」という農法で作られているのですが、今こそアサイードリンクを通じて、その智恵を日本中に広げていきたいですね。
中澤 栄養価が高いうえに、アマゾンの森林を守ることができる。みんなを幸せにする最高のドリンクですね。
――被災者の方々へのメッセージをお願いします。
中澤 サッカー選手として、少しでも長くサッカーを続けていくことが大切だと思っています。今33歳なので、サッカー選手としては厳しい年齢にはなってきますが、みんなの前でいいプレーをすることで、避難所で触れ合った子どもたちに明るい話題を提供していきたいですね。被災者の方々にしか分からない苦しみや苦労があるとは思いますが、希望を捨てずに前を向いて歩いてほしいですね。
長澤 無の状態から新しいものを作っていく過程で大きなエネルギーが生まれるので、それを一つのチャンスと捉えてほしいと思います。これまでの日本は、自分のことだけを考えて動いていた人が多かった。でも、今は自分の持っている智恵や技術を使って、他の誰かのために努力する空気に溢れています。この空気が日本全体に広がっていけば、幸せな社会が構築できるのではないでしょうか。