記事のポイント
- 米J&Jは1886年の創業時から、社員の健康の促進に力を入れてきた
- 90分ごとに15分間の小休憩を設け、社員はストレッチや仮眠、運動などを行う
- 健康投資1ドルで6ドルの投資リターンにつながると試算した
米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は1886年の創業時から、社員の健康の促進に力を入れてきた。2025年の目標に掲げる、「Healthiest Workforce(世界で最も健康的な社員)」の実現を目指し、毎日90分ごとに15分間の小休憩を設ける。「エナジーブレイク」と名付けたこの時間に、社員はストレッチや仮眠、運動などを行う。同社は研修プログラムへの投資対効果が1ドルで6ドルの投資リターンにつながると試算した。(オルタナS編集長=池田 真隆)

■1日5回の「エナジーブレイク」で生産性高める
「今日は体幹トレーニングです」。J&J社員のパソコン画面に写るジムトレーナーが声を出す。家で仕事をしていた社員は椅子から立ち上がり、トレーナーの動きに合わせて運動を始める。これが、J&Jの「エナジーブレイク」だ。
同社では、新型コロナウイルスが蔓延した2020年からこの取り組みを行う。業務時間中90分ごとに15分間のエナジーブレイクを取り入れた。1日に5回ある。
エナジーブレイクでは、運動やストレッチ、飲食、仮眠など各自自由に過ごす。定期的にリフレッシュできる時間を設け、業務パフォーマンスの向上やモチベーション維持を狙う。
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