
ベルギー「緑の党」の男性は、「核のゴミ問題は未解決のまま。数千年も放射能を出し続けるゴミを、次世代以降に残してはならない。3カ国間で調整した安全対策もない。早急に代替エネルギーに転換することが、環境にも経済にも有意義だ」と、ドイツのような早い決断を訴えた。
ドイツにある反原子力活動同盟の女性によると、「デモだけでなく、山ほど質問を浴びせ、圧力容器の問題がいかに深刻かを説得してきたせいか、原子力行政も神経質になってきた。私たちの活動を通じ、この地域で気付く人も増えてきた」という。
晴天に恵まれたデモ当日、ベルギーでは自然エネルギー全体の発電量が、消費量を上回り国外に輸出。太陽光だけで原発2基分、風力を加えるとこの日の国内消費電力4分の1を賄った。(ベルギー=環境ジャーナリスト・川崎陽子)
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