記事のポイント
- 西武信用金庫はこのほど、社会起業家向けのプラットフォームを立ち上げた
- 社会課題の解決に取り組む企業や個人が集まり、悩み事の解決を目指す
- 今後は、交流会やセミナー、分科会、ビジネスマッチングなどを行う予定だ
西武信用金庫はこのほど、社会起業家向けのプラットフォームを立ち上げた。地域・社会課題の解決に取り組む企業や個人が集まり、それぞれが抱える悩み事の解決を目指す。(オルタナS編集長=池田 真隆)

西武信用金庫は「地域協創プラットフォーム」を立ち上げ、社会起業家の連携を強化する。社会課題が複雑化し、一社だけで解決を目指すのが困難になった。同金庫はこのプラットフォームで社会課題に取り組む企業や個人、自治体などをつなげ、相互扶助の「場」をつくる。
同プラットフォームは、同金庫の高橋一朗理事長肝いりのプロジェクトだ。高橋理事長は、事業支援部長時代に、地域課題の解決に取り組む事業者の支援に力を入れていた。「地域課題を知っているのは、地域の事業者だ」という考えを当時から持っていた。
今後は、交流会やセミナー、分科会、ビジネスマッチングなどを行う予定だ。このプラットフォームは会員制ではなく、企画するイベントごとに参加者を募る。
参加対象は、ソーシャルビジネスに取り組む法人や個人。自治体やNPOも参加でき、同金庫と取引のない事業者も参加できる。
同金庫の小暮剛・地域協創部副部長は、「地域・社会課題に取り組む事業者への融資は、ほかの信用金庫に先駆けて実施してきた。西武信用金庫の理念でもある相互扶助の関係性を、このプラットフォームでつくりたい」と話した。