着なくなった衣類や製造過程で発生する端材、それらをより魅力的な製品としてよみがえらせる「アップサイクル」が話題を集めている。着なくなった服を黒く染め上げたり、フローリング材をバッグに作り変えたりするなど、捨てられる予定だったモノに新しい命を吹き込む。(オルタナ副編集長=吉田広子)

環境保全団体のWWFは、シミが付いたり、色あせたりして着なくなってしまった服を黒染めして再生する「PANDA BLACK(パンダブラック)」キャンペーンを展開している。
一般から集めた衣類を大正4年創業の京都紋付(京都市)が有料で黒く染め、その売り上げの一部をWWFジャパンに寄付するプロジェクトだ。
黒染め(反応染め)加工と深黒加工の2種類があり、重量単位での受け付けとなる。例えば、150グラムのTシャツ1枚の場合、黒染めだけなら1900円、漆黒加工で真っ黒に仕上げれば2400円になる。ワンピースやデニムパンツ、ジャケットなどにも対応している。衣類を黒く染め上げることで、新品のような輝きを取り戻せる。
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