このお正月休みに、「がんばらない経営」(草思社)という本を読みました。筆者は加藤修一さんで、ケーズホールディングスの会長です。
アマゾンの紹介ページには次のような解説文がありました。
「デフレ不況の泥沼が続くなか、創業以来62年間連続で増収、2回をのぞいてすべて増益というケーズデンキの経営哲学。「がんばらない」「無理をしない」で、長く続けられる企業活動を実践する。なによりも従業員を大切にして、しかも利益を出す。猛烈主義の経営が無意味に見える新鮮な経営論」
ケーズホールディングスは、ドリフターズのCMで知られる「ケーズデンキ」やデンコードーなどを傘下におく家電量販店チェーンで、売上高はヤマダ電機、ビックカメラ、エディオン、ヨドバシカメラに次ぐ業界第5位です。
家電量販といえば、小売業界の中でも最も競争がし烈な業界の一つ。特に業界トップのヤマダ電機は高い売上げ達成目標を掲げて、社員や店員には相当のプレッシャーがあると聞きます。
そんな業界で、どうして、ケーズが「がんばらない経営」を掲げることができるのでしょうか。
実は、私は新聞記者時代の1993年、当時はカトーデンキ販売という名前だった同社の本社(水戸市)を訪ね、加藤修一さんにインタビューしたことがありました。