
ヤードルのようなサービスにおいて、残存価値の高い中古品はサービスの成功を占う重要な要素である。いくら仕組みが整っていても、そこに欲しいと思える製品がなければ、店としては繁盛せず、利用は増えない。
そのためヤードルは、「責任ある経済」を唱え、長く着られる製品をつくることをミッションとしているパタゴニアのようなメーカーと積極的にタイアップしようとしている。
パタゴニアのビンテージには市場価値があり、価値のあるところには人が集まるため、市場が活性化する。残存価値が高い中古品と、その流通を容易にする仕組みが合体することによって、多くの消費者が大量消費から脱却できる可能性がある。
バリューチェーンの異なったポイントにいる組織が、共鳴・共同し、技術をベースにしながら、消費者を巻き込んで、使い捨てに立脚しない新しい価値創造のしくみ、システムをつくりあげていこうという意気込みを感じさせる。