住友林業など3社が2023年11月に立ち上げた新会社「木環の杜(こわのもり)」が4月から稼働を開始した。新会社設立の狙いは、住宅部材の国産材比率を高めていくことだ。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)
特に家の骨組みなどで使われるディメンション材の国産材比率は低い。新会社では、この分野の国産材化に力を入れる。
4月には工場を譲受した。現在の輸入材を利用した集成材の製造を引き継ぎながら、国産材を利用した集成材の製造も計画する。
24年夏に福島県いわき市内で新工場を着工する。スギの中大径木を扱う大型工場で、地域の森林資源の有効活用を進め、国産材の安定した利用を図る。
集材量は周辺地域での原木供給への影響を投入しながら増やしていき、最終的に年間原木投入量11万㎥を目指す。新工場は26年3月からの稼働を予定する。